ベランダでにわとりを飼う

庭のない家にやってきたぴよりんの成長記録

生後2日目~7日目

【生後2日目】

ヒヨコの名前は『ぴよりん』に決まった。

子どもたちは別の名前にしたかったようだが、私が親の権力を振りかざして決定した。怒って泣き叫ぶ子どもたち…。

良い親たちは決して真似をしないでほしい。

 

ぴよりんの誕生日は4月27日とのこと。生後2日目にうちにやってきたことになる。

2時間ちょっと車に揺られて、はじめは大声で鳴いていたぴよりんも次第に静かになり、ヒーターにくっついてうとうとしたりしていた。

家に着いて、さっそくエサと水を与えてみた。ジャムのふたに入れたエサをケースに入れて、指先でコンコンとついて音を出す。するとすぐぴよりんが寄ってきて、小さなくちばしでつんつん突いて食べ始めた。今度は水入れをついてコンコン音を出すと、また寄ってきて水を飲んだ。

以前文鳥のヒナを飼ったことがあるが、数時間おきにふやかしたエサをスプーンで口に入れて食べさせてあげなければならず大変だった。それに比べて、生後2日でもう自分でエサを食べられるとは、にわとりの自立度はすごいなと感心した。

 

気をつけなければならないのが温度だ。

ゲン・コーポレーションというところが出しているボリスブラウンの鶏飼養管理ガイドによると育雛温度は、

1-3 日令 32-35℃、
4-7 日令 30-32 ℃
8-14 日令 28-30℃
15-21 日令 26-28 ℃
22-28 日令 23-26℃
29-35 日令 21-23 ℃
36 日令以降 21 ℃

(ケージの場合)

となっている。それから、ひよこはお互いに身を寄せ合って保温するらしいのだが、一人ぼっちのぴよりんにはそれができない。普通以上に温度に気を使う必要がある。

それで小動物用のヒーターを買ったのだが、いざつけてみるとケースの温度が28℃くらいまでしか上がらない!このヒーター20W、40W、60W、100Wと4種類あったのだが、ケチって一番安い20Wを買ってしまったのだ…。

ネットで調べるとペットボトルの即席湯たんぽでヒヨコを育てた人がいたので、真似をしてみることにした。でも、ペットボトルに熱湯を入れるとギュンって縮んでしまったので、コーヒーのアルミボトルに熱湯を入れて厚手のタオルで巻いたものをケースに入れてみた。するとぴよりんは、すり寄ったり上に乗ったり、気に入った様子。低温やけどなどしないだろうか?心配ではあるがこの形で様子を見ようと思う。

ケチらずにサーモスタット付きでW数の大きいものを買っておけばよかった…。

しばらくの間、目覚ましをセットして深夜2時、ふらふらしながら湯たんぽのお湯を入れ替えることになった。

 

【生後3日目】

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体重測定。46g。

 

ひよこのころから玄米を食べさせると丈夫になると養鶏場の方が記事に書いていたので、与えてみた。・・・食べない。粒が大きすぎて食べにくいのかと、すり潰して(めっちゃしんどい)与えてみたが、やっぱり食べない。市販のヒヨコ用餌はよく食べている。


f:id:uchiniwatori:20221017140052j:image   

湯たんぽに乗ってウトウト…。日中は寝たり起きたりを短時間で繰り返す。

 

人に慣れさせるためにはヒヨコのうちからよく触れ合っておくとよいとのことなので、今日から少しずつぴよりんにさわってみることにした。ぼくも!私も!と興奮してぴよりんを触りたがる子どもたち。勢いあまってこの小さいヒヨコに怪我させてしまわないかとヒヤヒヤする。しかし、魚や昆虫を除けば、うちの子どもたちにとってぴよりんは初めてのペットだ。嬉しさ爆発も無理はない。

 

【生後4日目】

f:id:uchiniwatori:20221017153542j:image   本日の体重50g。

 

部屋から人が出ていくと「ピイー!!ピイイー!!!」と大声で鳴くぴよりん。夜はケースごと一緒に寝室に連れていくのだが、電気を消すと同様に鳴いている。一人ぼっちになると不安になって鳴くようだ。10分くらいするとあきらめて静かになるのだが、必死になって鳴く姿には心が締め付けられる。とはいえ、私たちにも生活があるのでいつもそばにいてあげるわけにはいかない。

今日は半日ほど家族で出かけ、ぴよりんにはお留守番してもらった。出かけている間、突然死んでしまったりしていないだろうかと気が気でなかった。帰宅すると「ピヨ!ピヨ!」と元気な姿で出迎えてくれて、心底ほっとした。ヒナを育てるのはかわいいけど気苦労が絶えない。


f:id:uchiniwatori:20221017153721j:image   起きている間は、餌を食べる以外のほとんどの時間羽繕いをしている。


f:id:uchiniwatori:20221017153813j:image   時々ぐいーんと伸びをする。羽の一部に黒い模様がある。

【生後5日目】

f:id:uchiniwatori:20221017161050j:image             本日の体重61g。

 

f:id:uchiniwatori:20221017161200j:image   エサ入れにしているジャムのふた。縁が浅くて食べやすいが、足で引っかいたりしてすぐエサがこぼれてしまう。砂やもみ殻も入りまくるので、頻繁に入れ替えなければならない。

 

【生後6日目】

昨晩はなぜかヒーターのコンセントが抜けていて、ケース内が24℃まで下がっていた!夜中に湯たんぽのお湯を交換するときに気づいて、慌ててコンセントを入れなおした。あぶなかった…。


f:id:uchiniwatori:20221018140440j:image   本日の体重、61g。あれ?昨日と変わらない。

 

ずっと狭いところに閉じ込めっぱなしだと運動不足になるだろうと思い、少しの間ケースから出してみることに。エアコンの設定温度を上げて、ケースのふたを開けてみる。すぐ、飛び出してきた!

小動物はケースから出すと、パニックになって部屋の隅っこなどに潜り込んでしまうことがある。逃がさないように私と息子、娘で人間バリケードを作る。

が、意外なことに、トコトコ普通に歩いてあたりをくちばしでツンツンしたり、落ち着いて遊んでいる。そのうち私たちに近づいてきて、膝に乗ったり体をすり寄せたりし始めた!えええー!?ヒヨコってこんなに人懐っこいの!?子どもたちも私も、この小さなヒヨコにメロメロになってしまった。


f:id:uchiniwatori:20221018140630j:image   子どもたちが折り紙で作ったぴよりん用のおもちゃ。「なにこれ?」と興味を示してくれた。

 

みんなで一斉に手を差し出して、ぴよりんが誰のところに来るか勝負になった。勝ったのは、私。どうやらぴよりんは私の手のひらにあるホクロが気になるようで、ツンツンしに来るのだ。それを知った息子と娘。アホな作戦に出る。↓f:id:uchiniwatori:20221018140728j:image   ペンでホクロを書いてぴよりんの気を引こうとする子どもたち。   

【生後7日目】


f:id:uchiniwatori:20221018160736j:image   本日の体重、66g。羽が結構伸びてきた。


f:id:uchiniwatori:20221018160835j:image            今日もふれあいタイム。うっかりぴよりんを踏みつぶしてしまわないよう、ふれあい時には人間は必ずおしりを床につけるというルールを設けた。


f:id:uchiniwatori:20221018160909j:image   餌箱をジャムのふたからプラスチックのケースに変えた。食べやすいよう段ボールで傾斜をつけ、餌が手前に集まるようにしてみた。